« もやしもん | トップページ | 『IKKI』5月号 »

スキャンダラスな人々

早稲田松竹で映画を観てきました。
「スキャンダラスな人々」というテーマで「セレブの種」「カポーティ」の2本立て。

セレブの種セレブの種
アンソニー・マッキー スパイク・リー ケリー・ワシントン

エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ 2007-01-24
売り上げランキング : 8703

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

原題「SHE HATE ME」
2004年 アメリカ

会社の不正を密告したばっかりに無一文になった男が元恋人に頼まれて高額な報酬と引き換えにレズビアンたちに種付けをするビジネスをするが…という話。
140分ぐらいの長い作品で、ビジネスもデリケートそうな問題を扱っているのですが、それほど退屈はしません。
受精を示すのにアニメーションを使うのだけど、主人公の顔が合成された精子というのがバカバカしい!そしてどことなくチャチな印象。このアニメーションをなくせば時間が削れただろうけど、この映画のジャンルはどうやらコメディらしいので、このアニメが必要なのかしら?


カポーティ コレクターズ・エディションカポーティ コレクターズ・エディション
フィリップ・シーモア・ホフマン ジェラルド・クラーク ベネット・ミラー

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2007-03-16
売り上げランキング : 1872

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

原題「Capote」
2006年 アメリカ

アメリカの小説家:カポーティが傑作『冷血』を書き上げるまでの物語。カポーティに関する知識は無に等しい状態で見たのですが、それでも楽しめます。知っていたらもっと楽しいのだろうけど。
最初の場面でカポーティの独特の喋り方(私はこの喋り方を聞いたときにオネエ口調っぽいと思った)や台詞でこの物語の時点で売れっ子作家で他人とは明らかに違う雰囲気を持っているというのが良くわかります。
小説を書くために殺人犯に良い弁護士をつけ、死ぬまでの時間を延ばし、なんとか対話を試みていくのですが、犯人よりも作品を作り上げることに忠実なカポーティが「冷血」な気がしますが、『冷血』を書き上げたその後の作家:カポーティはというと…映画を観なくても調べれば判ることですが、ショッキングな結末でした。

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/279683/5805450

この記事へのトラックバック一覧です: スキャンダラスな人々:

コメント

アンテナの広さにつくづく感心してしまいますが、私諸般の事情で映画が見れないため、『冷血』を読んでみました。最初は登場人物のあまりの多さ、また場面によって呼び名が変わったりすることに頭がついていかず、いったりきたりでストレスがたまりましたが、中盤以降はぐいぐい引き込まれていきました。人物描写が深く、人間の心は幼子のように単純でもあるがその変容はなんと複雑であることか。私は友人を7年前に同様の事件で失った経験があり、その両親ともいまだに交流があるので、罪もない人間に手をかけた犯罪者に対して完全に理解することはできませんが、読み進めてゆくうちに犯人と自分の共通点を垣間みたり、自分も何かのきっかけで簡単に犯罪者になりうると実感をもってしまうような、そら恐ろしい本でした。

投稿 島田 | 2007年4月16日 (月) 12時40分

コメント、ありがとうございます。
なかなか映画を観に行く機会がなく、漫画レビュー中心になりつつありますが、よろしくお願いします。
島田さまのコメントで「僕(カポーティ)は孤児院の玄関から、彼(事件の犯人)は裏玄関から出て行った」という映画の中の台詞(うろ覚えですが…)を思い出しました。きっと、そのような要素が小説中にも含まれているのかもしれません。
しかし、私自身は『冷血』が未だに読み終わっておりません…。

投稿 リサ | 2007年4月18日 (水) 01時21分

この記事へのコメントは終了しました。